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【それは癖ではありませんvol.4】〜枕の下に手や腕を入れて寝る〜




朝起きた時に、枕の下に手を入れて目が覚めた…なんて経験ありませんか?
これは、実は癖ではなくて枕の高さが合わないために起こるものなんです。
これを放っておくと、首こりや肩こりの悪化、手の痺れなど百害あって一利なしです。
今回はその原因と対策についてお話ししていきます。


枕の下に手を入れると起きる問題


普段、枕の下に手を入れている。という方、実は身体の危険信号かもしれません。実際に問題も起きていることも少なくありません。


1.手の血行不良による手の痺れ


頭は首と繋がっているので、重さを感じにくいですが、実はボーリング玉と同じくらいの重さをしています。ボーリング玉が枕を介して乗っていると考えてください。それは痺れますよね。


これはずっと手のひらを圧迫しているのと同じ負荷がかかりますから、腱鞘炎などの予期せぬ症状に繋がる可能性があります。

 


2.腱鞘炎


腱鞘炎とは、腱鞘と腱がこすれ合って炎症を起こす病気のことを指します。


腱鞘とは、骨と筋肉をつないでいる腱を包み、腱が滑らかに動くよう支える組織です。その腱鞘が使い過ぎにより肥厚化してしまい、包んでいる腱を圧迫して痛みを発生させる病気です。


腱鞘炎には主に二つの有名な病名があります。

  1. スマホ指と呼ばれる親指の腱鞘炎をドケルバン病

  2. 指の曲げ伸ばしの際に『ゴクンッ』とバネの様な引っ掛かりが生じるばね指


1.ドケルバン病


主な症状は手の甲に起こる腫れや痛みです。親指を曲げたり広げたりすると、手首が痛みます。


スマホの長時間使用でも起こることから、俗にスマホ指とも称されます。


2.ばね指


主な症状は手のひら側の親指や人差し指、中指の付け根などに起こる痛みです。指の曲げ伸ばしの際にばねのような引っ掛かりが生じる「ばね現象」と呼ばれる病気です。引っ掛かりが生じてかなりの痛みを引き起こします。


原因は、指の曲げ伸ばしをするための腱と、腱の浮き上がりを押さえる筒状の腱「靭帯性腱鞘」の間で炎症が起こり、スムーズに動かすことができず、炎症した箇所がストッパーのような動きをしてしまうからです。


腱鞘炎になった時の対策


炎症が原因のため、応急処置としてはロキソニンテープなどの抗炎症作用のあるものを患部と、二の腕にも貼ることが1番です。そして絶対に動かさず炎症が引くのを待ちます。


どうしても作業のために動かさざるを得ない場合は、バンテリンなどが販売している手首サポーターや、肘サポーターをロキソニンテープを貼った上から使用してください。また、痛みが続く様であれば整形外科に一度診察を受けましょう。



原因


原因は以下の通りになります。

 1.枕が低すぎるため

 2.寝付きが悪いため



1.枕が低すぎるため


枕が低いと、無意識に手を入れて枕の高さを調節してしまいます。

なぜ手を入れてしまうのかと言うと、枕が低すぎると、首が曲がって痛くなったり肩が潰れて痛みが出てしまいます。


そのため、それを補うために手を入れてしまうのです。



2.寝付けないことによる、体を丸めて寝るための付随行動


寝付けなかったり、不安で寝れない場合は本能的にお腹を守るため、体を丸めて寝ようとします。またその際急所の一つである首や頭を守るために、手を入れて守りながら寝ようとする場合もあるのです。


その場合は、少しでもリラックスして眠れるように寝具環境の見直しや、不安材料の払拭、睡眠外来などに受診するなどの対策が必要です。



予防方法


予防方法は原因によって異なります。

  1. 枕の手垢さが原因の場合

  2. 精神的なものが原因の場合



枕の高さが原因の場合


横向きの高さが足りていないという状況になります。そのため、普段横向きで寝る場所に、バスタオル4つ折りにしたものを入れて調節できます。


タオルを入れた際、まだ手を入れたくなるのか、それとも耳や頬骨が圧迫されるのかを確かめてください。手を入れたくなる場合は、低さを感じていて、耳や頬骨が圧迫される感じでしたら高さを感じています。


低さを感じた際には、4つ折りのものをもう一枚作って入れて見てください。一枚入れて高さを感じた際は、4つ折りを3つ折りにするなどして高さの調節を行ってください。



精神的なものが原因の場合


精神的なものが原因の場合は、少しでもリラックスして眠れるように寝具環境の見直すことが重要です。

  • 不安材料の払拭

  • 睡眠外来などに受診

などの対策が必要です。気持ち良い睡眠環境というのは、それだけでも安心材料となります。


不眠などの症状が出ている場合でも、医療機関で通院し適切な処置をしていただきつつ、寝具環境も整えていくと改善の一押しとなる場合もあります。


当スタッフも寝具環境が原因とは知らずに不眠に悩んでいた時期があって、寝具を変えた途端睡眠導入剤が必要なくなったという事例もありました。


何が原因かわかりませんし、お医者様は病気のエキスパートではありますが、寝具のエキスパートではありません。その時は少し見方を変えて寝具などの寝室環境の見直しもされてみてはいかがでしょうか?


いかがでしたか?

一度どの高さが適切なのかを知るためにも、また何が原因かを探る一つの手段として、ピロースタンド渋谷・飯田橋店にお越しください。

皆様の睡眠ライフに少しでもお力添えできれば幸いです。




よくある質問

オーダーメイド枕はどれくらいの時間で作成できますか?

オーダーメイド枕と普通の枕って何が違うのですか?

いびきは枕で治せますか?






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