朝起きた時、もしくは寝ている時に片手を上げている、両手を上げている、なんて経験はありませんか?
よく、それ癖だよねってお話している人がいますが、実はそれは癖ではなく体を守るための姿勢であり決して癖ではないんです。
何らかの原因で背中(特に肩甲骨)周りの血流が阻害され、それを解決するためにバンザイや腕を上げ肩甲骨の位置をずらすことによって、血流の確保をするわけです。
ですから、基本腕を上げて寝続けると今度は首のこりや手の痺れにつながってしまうので、長時間手を上げ続ける姿勢を取るのはおすすめできません。
ではどうしたら予防出来るのか?今回はその予防対策3選をご紹介します。
手を上げて寝ると起きる問題とは?
手を上げて寝ている人は実は癖ではありません。
身体の危険信号を発している場合がありますので、寝具や睡眠環境を改善する必要がある場合があります。
血行不良に陥る可能性がある
就寝中に何らかの原因で背中(特に肩甲骨)周りの血流が阻害されることがあります。それを解決するためにバンザイや腕を上げ肩甲骨の位置を自然とずらします。
つまり、手を上げることによって血流の確保をするわけです。腕を上げて寝続けると今度は首のこりや手の痺れに繋がります。
そのため、長時間手を上げ続ける姿勢を取ることで睡眠の質が低下します。
手を上げて寝てしまう原因
手を上げてしまう主な原因は以下の2つです。
枕が合っていない
マットレスが身体に合っていない
順に解説いたします。
1. 枕が合っていない
枕の理想は仰向けで寝た時に「軽く顎を引き締めて、呼吸がきちんとできる状態」が理想です。
横むけで寝た際は首から背骨がまっすぐな状態が理想的です。「自分では分からない。」という方は、睡眠のプロと自分に合った高さや硬さを一緒に選んでみると良いでしょう。
2. マットレスが身体に合っていない
マットレスは、堅すぎても、柔らかすぎてもいけません。
自分の身体に合ったマットレス選びが必要です。普段何となく行っている癖や姿勢もマットレスの影響かもしれません。どんな素材や硬さが良いのかもプロと相談してみるのも手段です。
予防方法3選
手を上げて寝てしまう原因をご紹介しましたが、実は予防する方法があります。
枕の高さを見直す
マットレスの高さを見直す
寝室の不快感を軽減する
ぜひ参考にしてみてください。
1.枕の高さを見直す
見直す点は枕の高さです。ポイントは目線。仰向けで理想的な目線は、「天井を見る角度を0度とした時の10〜15度」、軽く顎を引くぐらいの目線です。
目線が0度以下、すなわち上を向くような角度をとっている場合は低すぎますし、15度以上、足先が視認できてしまう場合は高すぎる枕に寝ている可能性があります。
低すぎる場合は、バスタオルを三つ折りにした状態を枕の下に入れ、全体的にあげてあげたほうが負荷が少なくなります。
高すぎる場合は、枕の中身を均等に抜くか低めの枕を購入しましょう。
2.マットレスの硬さを見直す。
枕の高さは問題なさそうなのに、手を上げてしまうというのはマットレスの硬さが原因かもしれません。マットレスが硬すぎても、柔らかすぎても背中に負荷が生じてしまい、手を上げてしまいます。
硬さの確認は、マットレスに腰掛けて座ってちょうどいい硬さというのは「硬すぎ」、座って後ろに倒れてしまう負荷が掛かるくらい沈み込む場合は「柔らかすぎ」ます。
硬すぎる場合は、膝の裏に掛け布団などを丸めておき、足を少し浮かせると改善が見込めます。
柔らかすぎる場合は、生地の硬い綿100%シーツや生地が硬く厚手の敷きパットなどを敷いて、少しでもたわみを減らす必要があります。
ですが、これはあくまで応急処置なので早急に寝具の見直しをされることをおすすめします。
3.寝室の不快感を軽減する。
意外と盲点なのですが、寝室の温・湿度が高すぎたり、遮光性のないカーテンなどを使用していて明るすぎるために顔を覆う姿勢をしてしまうことがあります。
不快な環境だと、急所である顔や股関節を本能的に守るために手で覆ってしまうこともあるのです。
ですから、無理に強がらずエアコンの使用で寝室環境の快適化、またカーテンを遮光性の強いものに変換することによって光を遮断し睡眠環境を整える、などの改善策をしてみてください。
気軽にご相談、承ります。
いかがでしたか?自分では、気にしていなかったことが実は原因だったということは多々あります。一度眠りのプロに相談してみてはいかがでしょうか?
いい睡眠の質を上げれる良いきっかけを得られるきっかけになるかもしれません。
Comments